図書館では推理小説やベストセラー小説でも、読みたい本が揃っていて無料で本を借りることができる。
あまりに図書館が普及しすぎると、読者は本を買わなくなってしまう。
図書館の普及につれて、著作者の中から、図書館の存在が著作者の著作権を侵害しているのではないかという声が起こるようになった。
こういう著作者の声は、ヨーロッパでは半世紀も前から起こっていた。
そこには、日本よりも図書館が普及していたという事情があるのかもれない。
現在では、多くの国において、図書館の貸出に対して、「公共貸与権」というものが設定され、主に国家の基金などで、著作者の補償金が支払われている。補償金は、図書館での貸し出し冊数、回数や著者別出版タイトル数に準じて補償金の額が決められることが多いようだ。
日本では、「公共貸与権」は、確立されていない。そのため、著作者団体等が公貸権導入を提議されている。
2002年には、日本文藝家協会が「図書館による無償の図書貸し出しによる著作者の経済的損失への補償制度としての公貸権実現と国家基金設立」を文部科学省と文化庁に要望した。
しかし、公共貸与権の補償金がどこから捻出されるのか?
公共貸与権の補償金が導入されると、予算が膨れ上がってしまい、「図書館制度自体の存在が危うくなる可能性もある」との声もあるようだ。
ただ、この問題は、今後の電子書籍への流れにも関係してくるだろう。
イギリスでは、電子書籍にも公共貸与権が認められ貸し出しができるようになるようだ。
このままだと、日本の電子書籍の普及の遅れにつながりかねないだろう。
公共貸与権 補償金制度を実施している開始年と国名
1946年 デンマーク
1947年 ノルウェー
1954年 スウェーデン
1961年 フィンランド
1968年 アイスランド
1973年 ドイツ
1973年 ニュージーランド
1974年 オーストラリア
1977年 オーストリア
1979年 イギリス
1986年 オランダ
1986年 カナダ
1987年 イスラエル
1988年 フェロー諸島
1993年 グリーンランド
1999年 モーリシャス
2000年 リトアニア
2003年 フランス
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